ピカデリーサーカス周辺
ウエストエンドエリアの中心部と言われるこの界隈には、かつて大英帝国が華やかしき時代には世界の中心とも言われていたピカデリーサーカス広場があります。ピカデリーサーカス周辺は、今も観光やショッピングの起点となっているロンドンで最も華やかで賑わっている界隈です。広場の中心にはエロスの像が立っており、待ち合わせなどにもよく使われています。また、最高級ホテルが集中しているのもこの一帯です。
この広場の周辺には、オックスフォード・ストリートやリージェント・ストリート、ボンド・ストリートなどのショッピングエリアが広がっていて、マークス&スペンサーなどのデパートや老舗のブランドをはじめとしたファッション関係のショップが集中しています。背広の起源となったテーラーの集まるサビル・ロウ通りもこの近くです。
このピカデリーから、北に向かってシャフツベリーアベニューを歩くと、超一流劇場から場末の劇場までが混在して集まるソーホーエリアに入っていきます。ソーホーには劇場以外にも映画館やレストラン、パブ、クラブ、風俗店などもあって、この一帯は大繁華街となっています。またシャフツベリーアベニューを南へ下ると、通りを中心にチャイナタウンが広がっていて、喧騒と混沌のパワー溢れるアジアンな街並みになっています。
ピカデリー広場から南東に向かうと、観光客で溢れ返っているトラファルガー広場に出ます。この広場はウエストエンドエリアの境目となっていて、ここから北が遊び中心の繁華街、南には官庁街のウエストミンスターが広がっています。
ロンドンは大きく分けて市の中枢となる中心部、東部、西部、北部、南部の5つのエリアに分けられます。中心部にはバッキンガム宮殿をはじめ観光の見どころも多く、ショッピングストリートも集中しています。東部はクラブシーン以外にはあまり見どころはなく、西部は高級住宅街にショッピング街や流行の先端を行く街が混在しています。北部にはフリマで有名なエリアやホームズの観光スポットがあります。南部には新開発地区や郊外の自然豊かなエリアが広がっています。
ウエストミンスターはテムズ河の北に広がるロンドン特別区のひとつで、官庁関係の建物や王室関係、寺院などが点在するエリアです。トラファルガー広場からアドミラルティ・アーチという大きな門を出て、ザ・マルという通りを西に向かえば女王陛下の住むバッキンガム宮殿があります。バッキンガム宮殿前を過ぎてクィーンズギャラリーの横をさらに南へ下ると、やがて国鉄のヴィクトリア・ステーションが見えてきます。この界隈には比較的手頃なホテルやB&Bが点在していますから、リーズナブルな旅の拠点としても便利な地域です。
この時計台には有名な「ビッグベン」と呼ばれる大きな鐘があり、宮殿内は国会議事堂となっています。この界隈は官庁街となっていて、テムズ河近くのダウニング街10番地には首相官邸もあります。
シティはロンドンの発祥となったエリアで、紀元43年にはローマ帝国のブリテン島侵攻拠点として、11世紀頃からはすでに独立した自治都市として今に至っています。イギリス内でも特別の自治区として独自の警察を持つ小さな自治国のような特別市で、1平方マイルというごく小さなエリアにもかかわらず、10世紀に渡って累々と続くギルドから選出される市長が存在しています。儀礼的なものですが、この市長の許可なしには国王や女王でもこのエリアには立ち入れないということになっており、実際に国王や女王が入る場合には、入口のテンプル・バーで剣の授受儀式が執り行われています。
シティ内には、世界初の中央銀行となったイングランド銀行を始めとした国際的な銀行や王立証券取引所、証券取引所、ロイズなど世界的な保険会社、シティの行政本部であるギルドホールなどがあり、ニューヨークのウォール街と同様に世界の金融市場の中心の一つです。この界隈には歴史的な展示物が見られるミュージアムなどもあり、テムズ河畔にはかつてイギリス海軍の巡洋艦として活躍したベルファスト号が停泊され、今は海軍博物館として活躍しています。また、ギルドホールに付属する時計職同業組合博物館では、歴史のある様々な時計が展示されています。
ギルドホールの南西には、チャールズ皇太子と故ダイアナ妃の結婚式で話題になったバロック形式のセントポール大聖堂があり、ドームの螺旋階段を上りきると市内を見渡すことができます。シティの東には、ゴシック様式の重厚な橋「タワーブリッジ」がテムズ河に掛かり、大型船が通るときには中央部が跳ね上がってハの字型に分かれます。タワーブリッジの上部を結んでいる梁部分が歩道になっていて、ここに登って上からテムズ河を眺めることもできます。この橋の隣には、あの有名なロンドン塔がそびえています。
ロンドンの西に横たわる公園「ハイドパーク」と西に隣接する「ケンジントン・ガーデン」の2つの大きな公園の南に広がっているエリアは、閑静な住宅街が多く、ハイソサエティなエリアとしても知られています。また広大な敷地を持つ両公園は市民の憩いの場として親しまれており、街歩きの休憩の場として利用できます。ピカデリーサーカスから延びるピカデリー・ロードからケンジントン・ロードに入り、ブロンプトン・ロードと交わるケンジントンブリッジ周辺は、王室ご用達の高級デパート「ハロッズ」をはじめ上品で垢抜けた高級ショッピング街が続きます。
ロンドンといえば、まず最初に思い浮かべるのがバッキンガム宮殿の衛兵交代の儀式でしょう。あの人形のようないでたちの衛兵の交代パレードを見るのに一番いい位置は、宮殿に向かって左、公園と宮殿の間にある三角形のグリーンエリア付近です。パレードが始まるのが10時半、パレードが終わって交代式が始まるのが11時半頃ですから、交代式の日程スケジュールを事前にチェックして見逃さないようにしましょう。
チャールズ皇太子と故ダイアナ妃の結婚式で世界的に有名になったセントポール大聖堂も見逃せません。 バチカンのサン・ピエトロ大聖堂に次ぐ大きさを持つ巨大なドームの高さは約111メートル、全長157メートルで、世界第二位の大きさです。パウロの生涯が描かれたドーム天井の精密なモザイク画や、素晴らしいフレスコ画が描かれている「ささやきの回廊」は必見です。また、健脚の人は螺旋階段を頂上の塔まで登りましょう。かなり急な階段が続きけっこうきついですが、頂上の展望台からはロンドン市内が一望でき360度のパノラマが堪能できます。
世界一の観覧車BAロンドン・アイは、テムズ川沿いのサウスバンクにあるジュビリー・ガーデンズ内にそびえています。ロンドン・アイは高さ135メートルの巨大観覧車で、2000年のミレニアム事業の一環として登場して以来、観光客はもちろんローカルの人々にも大人気のアトラクションとなっています。32のゴンドラは開閉式のカプセル型になっていて、巨大な自転車のホイールのような外輪の外側につく特殊な形状をしています。
ただ、シースルー構造が足下まで回り込んでいますから、高所恐怖症の人は恐さを感じるかもしれません。そんな場合には真ん中にあるベンチに座り、腰を落ち着けて景観を楽しむ方がいいでしょう。ロンドンにはいくつか超高層ビルがありますが、ニューヨークのような高層ビルに展望台施設を持つビルはありません。ですからロンドンでは、一般に上がれる展望施設としてはロンドン・アイが一番高所に上れる施設です。バッキンガム宮殿やセントポール寺院、市内に広がる多くの公園など、地上からとはまた違った眺めが楽しめますから、ロンドン・アイは外せない観光スポットです。
ロンドンといえばパブ、ビール好きでなくともすぐにそう思い浮かぶほどロンドンのパブは有名です。イギリス全土で8万軒、ロンドンだけでも1万件あるパブは街中の店だけではなく、シアターやミュージアムの中にもある場合があります。パブはパブリックハウスの略で、公共の家とか市民の館、公民館、社交場、パブという呼び名にはそんな感じの皆が寛げるスペースとしての意味合いを持っています。